平成30年度選抜試験振り返り~どんな試験をしたの?

2018年6月17日,23日の両日に選抜試験を実施しました。
本プログラムの選抜試験は,思考力試験,実験観察技能試験,情報整理力試験の3つで行われます。思考力試験は探究的活動における課題解決に向けた思考力,実験観察技能試験は実際に実験観察を行う力,情報整理力試験は得られたデータをまとめ考察する力を測定します。

1 思考力試験
思考力試験は,知識ではなく,課題解決のための思考力をはかります。

図1 思考力試験

試験は,いくつかの探究における文章を読み,考える問題です。今年度は,光で曲がる植物の研究,パン作りの科学,ダンゴムシの研究,フィルムケースロケットの研究の4題から1題を選択して回答しました。

問題一例
小麦粉などを練り合わせたパン種がふくらむのを観察した『ぼく』は,パン酵母の発酵で二酸化炭素が発生してパン種がふくらむことを知った。そこで『ぼく』はパン種を速くふくらませる研究を行うことにした。

問 二酸化炭素の発生量を3分ごとにはかることができて,発酵温度を変えることができ,自宅で製作して実験できる装置を設計してください。
問 発酵の結果得られた,温度ごとの二酸化炭素の発生量をひとつのグラフにまとめて比べましょう。
問 発酵が進まないときには何が起こっているのでしょう。

など9問の問題に回答します。

2 実験観察技能試験
実験観察技能試験は,探究的活動での実験観察を行う力をはかります。

図2 実験観察技能試験

今年度はフィルムケースロケットの実験で『できるだけ遠くまで飛ぶ条件』を達成するための方法について検討しました。
フィルムケースロケットを遠くまで飛ばすには,発泡入浴剤,水,発射角度の3つの条件を制御しなければなりません。それぞれの条件の飛距離への影響を調べていく必要があります。

3 情報整理力試験
実験や観察をまとめる力をはかります。

図3 情報整理力試験

実験や観察は『やって終わり』ではありません。新たな発見につなげるためには,『○○という結果になりました』ではダメなのです。フィルムケースロケットの飛距離にもっとも影響するのは,どの条件でしょうか。それ以外の条件はどのように制御すればいいでしょうか。

以上,3つの試験などによって選抜を実施します。

補足
選抜試験を行う最大の理由は,費用を出している国立研究開発法人科学技術振興機構が,支援の条件に『かならず選抜を行う』としているからです。私たちは選抜の実施について判断する権利がありません。選抜を停止すると費用を止められてしまいます。もし,みなさんが選抜について意見があれば,ぜひ科学技術振興機構に意見を述べてほしいと思います。

ご連絡はこちらよりお願いいたします。

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