平成30年度選抜試験振り返り~応募者はどんな人?

選抜結果から考えてみましょう。

応募者の基本データ

小学生vs中学生 1:1

男子vs女子 4:1

小学生では2.7:1,中学生では4.5:1

応募者の小学生と中学生の数は同数でした。昨年度もほぼ同数でしたので,人材育成事業に参加を希望する受講生の校種による偏りはほとんどありません。ほとんどの中学校の科学部(理科部)がないことが,中学生の応募率を高めているようです。今年度から部活動の週2日休養(平日1日,土日1日)が決まりましたので,中学生はより参加しやすくなると予想しています。

男女比は4:1と高くなっていますが,校種別で比べると,女性比率は中学生で大きく減少しているようです。文理選択が高等学校進学直後(1年生12月)にあるため,中学校から文理の分割が進んでいることが伺われます。愛媛県の高等学校の一部では現代でも文理選択前に『女子生徒は文系の方が良い』という指導があるようですので,地域性もあるかもしれません。

統計的なデータはありませんが,女性比率が低い理由の一端に『習い事』の可能性があると予想しています。とくに女性は演奏などの芸術系の習い事を幼少期に体験する率が高いようで,演奏会などが休日に行われることが参加率の低下を促しているのかもしれません。

応募傾向

文理融合型応募者 73%(何らかの受賞経験を持つ人数のうち)

今年度の応募者のうち30%が理科研究に関する受賞歴がありました。また,このうち73%は美術展や読書感想文コンクール,音楽コンクールなどで受賞歴がありました。この結果から気になる事実が浮かび上がります。

理科が好きなのに,自分自身で理科研究賞などに応募した経験はない。一方で,理科に関係ない賞には自身で応募した経験がある。

受賞したと申請した応募者は,県や市が夏休みの宿題として提出する自由研究の受賞について報告しています。自由研究はあくまでも宿題として学校に提出するものであって,自分自身の成果を自身の意思で応募しているわけではありません。自分自身で応募する理科研究賞に応募した経験があったのは数名でした。一方,読書感想文や美術展,音楽コンクールは,程度の差こそありますが自身の意志で応募しています。理科研究賞と比べてかなり高い割合です。

この差は,多くの児童・生徒が『理科研究は学校でやるもの』という思い込みがあり,全国にいる仲間と交流できる場があることに気づいていないのではないかと推測しています。この傾向は情報の少ない(そういった経験をした大人がいない)地方ではより強く現れるのかもしれません。

応募者の基本データから,人材育成の基礎について考えてみました。

Leave a Reply

Your email address will not be published. Required fields are marked *